ドイツ語の「damit」と「um … zu」の違い
どちらも目的「〜するために・〜するように」を表しますが、主文と主語が同じなら um … zu、主語が違うなら damit の副文を使うのが基本です。
使い分けの表
| damit | um … zu | |
|---|---|---|
| 意味 | 〜するように(目的) | 〜するために(目的) |
| 主語 | 違ってもよい(主語を書く) | 主文と同じ(書かない) |
| 形 | damit + 主語 … 定動詞 | um … zu + 不定詞 |
| 例 | damit du es verstehst | um es zu verstehen |
例文で比べる
○ = 自然 △ = 通じるが、その場面・文体には合わない × = 不自然・誤り
○
Ich erkläre es dir noch einmal, damit du es verstehst.
君が分かるように、もう一度説明するよ。
△
Ich erkläre es dir noch einmal, um es zu verstehen.
君が分かるように、もう一度説明するよ。
分かるのは「君」で、主文の主語(私)と違うので damit です。um … zu だと「私が分かるために」の意味になります。
○
Ich lerne Deutsch, damit ich in Wien studieren kann.
ウィーンの大学で学べるように、ドイツ語を勉強しています。
○
Ich lerne Deutsch, um in Wien zu studieren.
ウィーンの大学で学ぶために、ドイツ語を勉強しています。
どちらも言えます。主語が同じ(ich)なので、um … zu のほうが簡潔です。
○
Mach das Fenster zu, damit es nicht so kalt wird.
寒くならないように窓を閉めて。
△
Mach das Fenster zu, um nicht so kalt zu werden.
寒くならないように窓を閉めて。
寒くなるのは部屋(es)で、窓を閉める人とは主語が違うので damit です。um … zu では意味が合いません。
覚え方・注意点
- um … zu の句の中に主語は入れません。意味上の主語は、ふつう主文の主語と同じです。
- damit には副詞の「それで・それを使って」の意味もあります。
確認問題
( )に入れるのに、より自然なのはどちらでしょう。
問1
Ich arbeite im Sommer extra, ( ) mir eine Reise nach Japan zu leisten.
- um
- damit
答えと解説
正解:1. um
後ろが zu leisten の句で、旅行をするのも主文と同じ私なので um です。
問2
Sprich bitte lauter, ( ) dich alle hören können.
- damit
- um
答えと解説
正解:1. damit
聞くのは alle(みんな)で、話す人と主語が違うので damit の副文です。
問3
Die Eltern arbeiten viel, ( ) ihre Kinder studieren können.
- um
- damit
答えと解説
正解:2. damit
大学で学ぶのは子どもたちで、主文の主語と違うので damit です。
それぞれの文法の詳しい説明
- 「damit」の意味と使い方 〜するように(目的)
- 「um … zu」の意味と使い方 〜するために(目的)