独検(ドイツ語技能検定試験)の勉強法とレベルの目安として、公式サイトが案内している内容をまとめました。内容は、試験を主催する公益財団法人ドイツ語学文学振興会の独検公式サイトによるものです。各級のレベル・合格最低点・試験の構成は独検とはのページ、試験日と出願期間は独検の日程のページ、申し込みと当日の流れは独検を初めて受ける人への記事にあります。

試験で問われる力

公式サイトの「各級のレベルと内容」は、各級でできることを説明しています。ここでは技能ごとに分けて書きます。一次試験は全級が筆記試験と聞き取り試験で、準1級と1級にはこのほか二次試験(口述試験)があります。

読む・書く

  • 5級:広告やパンフレットなどの短い文の中心的な内容が理解できる。
  • 4級:簡単な手紙や短い文章の内容が理解できる。
  • 3級:簡単な内容のコラムや記事などの文章を読むことができる。
  • 2級:やや長めの文章の主旨を理解し、内容についての質問に答えることができる。短いドイツ語の文を正しく書くことができる。
  • 準1級:新聞などの比較的複雑な記事や論述文を読むことができる。短いドイツ語の文章を正しく書くことができる。
  • 1級:専門的なテーマに関して書かれた文章を理解できる。複雑な日本語の文章をドイツ語に、ドイツ語の文章を日本語に訳すことができる。

聞き取り

  • 5級:必要に応じて、簡単な数字やキーワードを書き取ることができる。
  • 4級:比較的簡単な文章の内容を聞き、質問に答え、重要な語句や数字を書き取ることができる。
  • 3級:短い文章の内容を聞き、簡単な質問に答え、重要な語句や数字を書き取ることができる。
  • 2級:具体的・抽象的なテーマについてのインタビューや短い記事の内容を聞き取ることができる。
  • 準1級:比較的長い文章の要点を聞き取ることができる。
  • 1級:複雑なテーマに関する話やインタビューの対話などの内容を正確に理解できる。

話す(準1級・1級の二次試験)

  • 準1級:自分の体験などについて詳しく話し、社会的・実用的なテーマについて口頭で自分の考えを述べることができる。
  • 1級:専門的なテーマについて、口頭で意見を述べることができる。

問題の形の例

公式の過去問題サンプルのうち、5級の筆記試験には、空欄に入れる動詞の形や語(冠詞・代名詞・疑問詞など)を選ぶ問題、他と異なる単語を選ぶ問題、発音やアクセントの条件にあてはまる語を選ぶ問題、会話の場面を選ぶ問題、日本語で示された部分に入るドイツ語を選ぶ問題、文章の内容や商品カタログの表示と合うものを選ぶ問題があります。5級の聞き取り試験のサンプルは、第1部が絵を選ぶ問題と数字の書き取り、第2部がドイツ語の文章についての質問、第3部が短い会話の状況を選ぶ問題です。1級の聞き取り試験のサンプルは、第1部がインタビューについての5つの問い(4つの選択肢から選ぶ)、第2部が9つの文から内容に合う4つを選ぶ問題です。

レベルの目安

ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)とのおよその対応、語彙数、試験時間は独検とはのページにあります。公式サイトは、CEFR との対応を「あくまでもおよその目安」としています。

公式サイトは、各級に「対象」を次のように示しています。

  • 5級:ドイツ語の授業を約30時間(90分授業で20回)以上受講しているか、これと同じ程度の学習経験のある人
  • 4級:ドイツ語の授業を約60時間(90分授業で40回)以上受講しているか、これと同じ程度の学習経験のある人
  • 3級:ドイツ語の授業を約120時間(90分授業で80回)以上受講しているか、これと同じ程度の学習経験のある人
  • 2級:ドイツ語の授業を約180時間(90分授業で120回)以上受講しているか、これと同じ程度の学習経験のある人
  • 準1級:ドイツ語の授業を数年以上にわたって継続的に受講し、各自の活動領域においてドイツ語に習熟しているか、これと同じ程度の能力のある人
  • 1級:数年以上にわたって恒常的にドイツ語に接し、十分な運用能力を有する人

公式サイトには、各級の説明をドイツ語でまとめた「検定基準(独文)」の PDF もあります。合否については、「検定基準の一定水準に達すれば合格」と案内されています。

級の選び方

  • 公式サイトは、独検は個人のレベルに合った級を受験できるとして、ドイツ語の勉強を始めて間もない人は5級から、ドイツ語に習熟した人は上級から挑戦できると案内しています。
  • よくある質問では、5級を受けずにいきなり4級や3級を受けてもよいかという問いに、「初めてでもご自分のレベルに合わせて、お好きな級を受けていただけます」と答えています。
  • 同じ級を何度受けてもかまいません。一度合格した級も、何度でも受験できます。
  • 受験資格と併願は初めて受ける人への記事にあります。
  • 3級・4級・5級については、漢字が読めないことで解答できないような問題は出題しないように心がけている、と公式サイトは書いています。独検の問題文には、年齢や国籍を問わず、ふりがなは付きません。

公式の練習の材料

主催団体が出している練習の材料は、過去問題サンプルと過去問題集です。級ごとの過去問題サンプルと、主催団体が編集している『独検過去問題集』の入手先は、独検とはのページにまとめています。ここでは、それ以外の案内を書きます。

  • 過去問題サンプルの位置づけ:公式サイトは、これまでの試験で実際に出題された問題を組み合わせた一次試験のサンプルで、「出題形式やレベルの把握にお役立てください」としています。詳しい解説を知りたい人や、聞き取り試験の音声を問題説明から繰り返しまでフルバージョンで聞きたい人には、過去問題集を案内しています。
  • 解答用紙のダウンロード:公式サイトに、過去問題の解答用紙の PDF があります。過去問題集の電子書籍は印刷できないため、解答用紙は別にダウンロードして使うよう案内されています。
  • 公式が勧めていること:よくある質問で、ふりがなについての質問に答えるなかで、あらかじめ過去問題集などで設問の傾向をつかんでおくことも勧めています。

二次試験(口述試験)の審査対象

準1級と1級の二次試験について、公式サイトは「審査対象」を次のように示しています。形式と所要時間は独検とはのページにあります。

  • 準1級:発音とイントネーション、文章構成能力、描写能力、コミュニケーション能力
  • 1級:発音とイントネーション、文章構成能力、テーマに即して意見を述べる能力、コミュニケーション能力

出典