独検(ドイツ語技能検定試験)を初めて受ける人に向けて、出願から試験当日、結果の確かめ方までの流れをまとめました。内容は、試験を主催する公益財団法人ドイツ語学文学振興会の独検公式サイトによるものです。試験日・出願期間・各級の試験時間と当日の時間割・結果の発送日は独検の日程のページ、検定料・各級のレベル・合格最低点は独検とはのページにまとめています。

出願の流れ

出願は、インターネットか郵送のどちらかです。受験資格に制限はなく、過去に受けた級や合否に関係なく、どの級でも受けられます。同じ日に、隣り合った級を2つ受ける併願もできます。

インターネットで出願する場合

  1. メールアドレスの登録:出願システムのマイページのログイン画面で「初めての方」を選び、メールアドレスを送って仮登録します。
  2. 本登録:届いたメールの案内に従って出願者の情報を入力し、マイページを作ります。
  3. 受験級と試験地の選択:マイページの「出願」で受験級の「出願する」を押し、試験地を選びます。1級と準1級は二次試験の試験地も選びます。
  4. 検定料の支払い:クレジットカードの1回払いだけです。本人認証サービス(3Dセキュア)に対応したカードが必要です。デビットカードやプリペイドカードは、二重引き落としのような現象が起きることがあるため、公式は勧めていません。
  5. 最終確認:受験級と試験地を確かめて「上記内容で出願する」を押すと、支払いも完了します。出願完了のお知らせメールが届きます。メールが届かなくても、マイページの「出願履歴」に出願完了日が出ていれば、出願は完了しています。

郵送で出願する場合

  1. 受験要項と願書を手に入れる:公式サイトからダウンロードして印刷します(願書はA4用紙)。印刷できない人は、独検事務局に請求できます。
  2. 記入して、検定料を払い込む:受験級と試験地コードを確かめて、願書に記入します。検定料は、ゆうちょ銀行の口座へ受験者の氏名で払い込み、払込証明書を受け取ります。
  3. 郵送する:願書と払込証明書を、長形3号の封筒で独検事務局に送ります。持参はできません。

検定料を払い込んだだけでは、出願したことになりません。

出願のときの注意

  • 試験場は選べません。選んだ試験地の中で割り振られ、実際の会場は受験票で知らされます。
  • 併願は、1回の出願でだけ受け付けます。2回に分けて出願すると、併願として扱われず、割引もありません。
  • 住所の入力ミスや、部屋番号の書き忘れで、受験票や結果が届かないケースが増えています。インターネット出願の場合、住所と電話番号は、出願締め切りの3日後の日曜日の23:59まで、マイページで直せます。
  • 車椅子を使う人や難聴の人などは、インターネットでは出願できません。願書に理由を書いて、郵送で出願します(必着日が決まっています)。座席の位置、補聴器や拡大鏡の使用、試験中の服薬などの配慮は、インターネットでの出願でも、出願期間内に専用のウェブフォームから申請できます。

出願した後にできないこと

  • 検定料の返金と、次回への受験の振り替え(欠席した場合も同じです)
  • 受験級と試験地の変更
  • 一次試験の試験時間の変更(原則としてできません)

受験票

  • 受験票は、メールではなく普通郵便で届きます。一次試験日のおよそ3週間前に一斉に発送され、試験日の2週間前までに届く予定です。
  • 届いたら、受験級・併願級・試験地・氏名・住所の印字を確かめます。受験級・併願級・試験地が出願したものと違う場合は、不着問い合わせ期間の最終日までに独検事務局へ連絡します。連絡しないと、印字された級・試験地で受験することになります。
  • 届かない場合も、不着問い合わせ期間のうちに連絡します。連絡しないと、受験できないことがあります。期間は、公式サイトの日程詳細で確かめます。

試験当日に持っていくもの

  • 受験票
  • 黒のHB以上の鉛筆かシャープペンシルと、プラスチック消しゴム
  • 身分証明書:提示を求められることがあるので、念のため持っていきます。運転免許証・パスポート・学生証・勤務先の身分証・保険証など、本人を証明する公的な書類が必要になる場合があります。受験票も身分証もなく本人確認ができないと、受験を断られることがあります。
  • 時計:公式は、情報通信機能のない腕時計の持参を勧めています。時計の有無は試験場によって違います。

空調の使い方も試験場によって違うため、公式は調節できる服装を勧めています。飲み物(酒類を除く)は持ち込めますが、試験中は机の上に置かず、かばんにしまいます。

試験中に使えないもの

  • カンニングペーパーや参考書など、不正行為にあたるもの
  • 携帯電話・スマートフォン・ウェアラブル端末(スマートウォッチ、スマートグラス、イヤホンなど)や電子機器すべて。電源を切ってかばんにしまいます。時計としても使えません。試験中に音が鳴ると失格になります

一次試験当日の注意

  • 試験開始後30分までは入室できます。ただし、試験時間は延長されません。30分を過ぎると受験できません。
  • 途中退室は原則として認められません。筆記試験の間は、やむを得ない場合に限り、試験監督か監督補助の付き添いで一時的に退室し、また入室できます。聞き取り試験が始まった後に退室すると、再入室はできず、それ以降の解答もできません。退室したいときは、手を挙げて試験監督に伝えます。
  • 筆記試験と聞き取り試験は、両方を受けないと欠席扱いになり(どちらか一方だけでは受けたことになりません)、結果は送られません。試験を放棄した場合も欠席扱いです。
  • 問題の内容についての質問には、答えてもらえません。試験中の飲食はできません。
  • 不正行為があると失格になり、検定料は返されません。試験場の中での録音と撮影も禁止です。
  • 試験が終わった後、問題冊子は持ち帰れます。正解答は、試験の翌日の午後に公式サイトに載る予定です。

1級・準1級の二次試験

  • 二次試験は、一次試験に合格した人が受けます。一次試験の結果通知票に、二次試験案内が同封されます。
  • 当日は受付をして控室で待ち、係員の案内で試験室に入ります。持っていくものは、公式の案内では「受験票/二次試験案内」と書かれています。身分証明書も念のため持っていきます。
  • 受付をした後は、携帯電話・スマートフォン・ウェアラブル端末などの電源を切って、かばんにしまいます。受付の後に通信できる機器を使うと、不正行為とみなされます。
  • 二次試験には、集合時間と面接の順番があります。

結果の確かめ方

結果は、公式サイトでは確認できません。試験結果通知票が、登録した住所へ普通郵便で届きます。電話で結果を教えてもらうことも、直接受け取ることもできません。

  • 2級〜5級:試験結果通知票と正解が、夏期の試験は試験の4週間後まで、冬期の試験は6週間後までに郵送される予定です。
  • 1級・準1級:一次試験の結果通知票と正解が、一次試験の3週間後までに郵送される予定です。二次試験の結果通知票は、二次試験の2週間後に郵送される予定です。
  • 届かないときは、不着問い合わせ期間のうちに事務局へ連絡します。成績についての問い合わせには、答えてもらえません。

合格証書と合格証明書

  • 合格者には、試験結果通知票と一緒に、ドイツ語の合格証書が届きます。合格証書は一度きりの発行で、再発行はできません。
  • 就職や入試などで提出する証明が必要なときは、有料の合格証明書(和文または独文)を郵送で請求します。1枚につき1,000円分の定額小為替が必要で、申請書が届いてから通常5営業日以内に発送されます。
  • 独検の合格に有効期限はありません。

出典