ゲーテ・ドイツ語検定試験(Goethe-Zertifikat)を初めて受ける人に向けて、申し込みの前に知っておきたいこと、試験当日の流れと注意、結果と合格証の受け取り方をまとめました。内容は、試験を実施するゲーテ・インスティトゥートの試験規程と各レベルの試験実施規則(日本語版)、ゲーテ・インスティトゥート東京の日程表によるものです。日本での試験日・申込期間はゲーテ・ドイツ語検定試験の日程のページ、受験料・レベルと合格の基準・試験の構成と時間はゲーテ・ドイツ語検定試験とはのページにまとめています。
申し込みの前に
ここで紹介する決まりの多くは、世界共通の試験規程と実施規則によるものです。時刻の知らせ方や受験料の振り替え、証明書の形などの細かな点は、試験を行う会場が決めます。ゲーテ・インスティトゥート東京の日程表には、申し込む前に「検定試験に関するご案内」の重要なお知らせを必ず読むように、と書かれています。
- 受験できる人:ゲーテ・インスティトゥートの語学コースを受けていなくても、受けるレベルより下のレベルの合格証がなくても受けられます。推奨年齢は、東京の日程表では大人向けの試験で16歳以上、試験規程ではC2が18歳以上です。推奨年齢と違っても受けられますが、年齢を理由とした異議申し立てはできません。
- 定員と支払い:各回に定員があり、定員に達すると申し込みは受け付けられません。受験料はクレジットカードで払います。
- 申し込みの後:申し込みから14日以内なら、理由を問わず解約できます。それを過ぎると、試験のキャンセルや受験料の返金はできません。日程表には、試験日に受験できることを確かめるように、と書かれています。
- 病気で受けられなかったとき:遅れずに医師の診断書を会場に出します。試験規程では、病気を理由に受験できなかったと見なされる場合、受験料を次の試験日に振り替えられるとされています。振り替えるかどうかと、手数料(受験料の25%まで)を取るかどうかは、会場が決めます。
- 試験の時刻:試験規程では、具体的な時刻は試験日のおよそ5日前に文書で知らされることになっています。
試験当日の流れと注意(紙の試験)
- 本人確認:試験が始まる前に、写真付きの公的で有効な身分証明書で本人確認があります。話すの試験の前や、試験の途中でも求められることがあります。使える身分証の種類は実施機関が決め、受験の許可と一緒に知らされます。
- 筆記具:筆記試験で採点されるのは、消せない黒か青のボールペン・フェルトペン・ゲルインクペンで書いたマークと文章だけです。マークは解答用紙の指示のとおりに書き、手書きの文章は読める字で書きます。
- 解答の写し方:読む・聞くは、問題冊子に答えを書き込んでから、最後に解答用紙へ写します。写す時間(約3〜5分)は試験時間に含まれています。書く(A1は第2部)は、解答用紙に直接書きます。下書き用紙に先に書く場合は、写す時間を試験時間の中に見込みます。採点されるのは、解答用紙の清書です。
- 休憩:A1とA2の筆記試験は、休憩がありません。B1〜C2は、読む・聞く・書くのモジュールを同じ日に受ける場合、モジュールの間に15分以上の休憩が入ります。
- 話す:通常、筆記の後に受けます。A1は最大4人のグループ、A2〜C1は基本的に2人1組(例外的に1人)、C2は1人です。組み合わせは無作為に決まります。A1とA2には準備時間がなく、B1・B2・C2は15分、C1は20分の準備時間があります。準備中に書いた箇条書きのメモは、話す試験の間も使えます。
- 席を離れるとき:会場を出るときは1人ずつです。早く終えて退室した人は、試験時間の間は戻れません。試験が始まった後に途中でやめると、不合格として扱われます。
持ち込めないもの・失格になること
辞書・文法書・自分のメモなど、試験で認められていない資料は持ち込めません。携帯電話・ミニコンピューター・スマートウォッチなど、録音や再生ができる機器も持ち込めません。補聴器は、申し込みのときに必要だと届けていない場合は、持ち込めません。
不正の疑いがあると、試験から除外されます。除外されると答案は採点されず、受験料も戻りません。読む・聞くで、文章を読む前や音声を聞く前に答えを書き込んでいる場合や、暗記した解答や模範文を使った場合も、除外の対象です。試験監督が答えるのは、試験の進め方についての質問だけです。
デジタル版の試験
デジタル版は、ゲーテ・インスティトゥート東京の日程表で「デジタル版」とされている回です。試験時間・出題の形式・合格証の効力は、紙の試験と同じです。
- ゲーテ・インスティトゥートが用意した、ドイツ語のキーボード付きのノートパソコンで、読む・聞く・書くを受けます。解答用紙へ写す必要はありません。
- 各モジュールの初めに、操作の説明(チュートリアル)を見られます。見終わってから、試験時間が始まります。
- 答えと文章は、そのモジュールを提出するか、試験時間が終わるまで直せます。
- 聞くの音声はヘッドフォンで聞きます。話すの課題は、紙で渡されます。
結果と合格証の受け取り方
- 結果の通知は、通常、試験を受けた会場が行います。個々の受験者に、早めに結果を知らせることはできません。
- ゲーテ・インスティトゥート東京では、すべての試験の合格証がデジタルです。合格者は「mein goethe.de」にログインして、各自でダウンロードし、印刷します。デジタルの合格証はPDFのファイルで、本物かどうかは goethe.de/verify で確かめられます。
- B1〜C2は、合格したモジュールごとに合格証が出ます。同じ会場で同じ試験日に4つのモジュールをすべて受けて合格した場合は、4つをまとめた合格証を受け取れます。
- 合格証の氏名などが間違っているときは、受け取ったらすぐ会場に連絡します。合格証をなくしたときは、受験した会場で、10年以内なら代わりの証明書を出してもらえます(有料)。
- 合格できなかったときは、会場が再受験の条件を知らせます。希望すれば、得点が書かれた受験証明書も出してもらえます。A1とA2は、試験全体なら何度でも受け直せます。B1〜C2は、会場が運営上できる限り、モジュールごとに受け直せます。A1は一部だけを受け直すことはできません。A2の一部だけの受け直しは例外で、最初に受けた会場で1年以内に限られます。
- 結果についての異議申し立ては、結果の通知から2週間以内に、書面で会場の責任者へ出します。合格点に届かなかったと指摘するだけでは、理由として足りません。